私の仮恋人は親友のお兄さん

告白

私は服に着替えて
髪を結ぶと

廉人さんが用意してくれた
軽食を口にした

とても美味しくて感激した

男の人の手料理を
口にしたのは初めてで
感動した

私の父親なんか
キッチンに立つこともない

お茶一つ
満足に淹れられない人だ

廉人さんは
器用な人なのだと感じた

何でもそつなくこなし
少しの努力で

それなりの結果を出せてしまう
人なんだ

だから
掛け持ちで仕事もできるし

合間に料理もする

時間の使い方も
きっと上手なんだ

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