私の仮恋人は親友のお兄さん
『ふん
成り上がりの分際で!
この業界がどういうところか
わかってない若造が

そこまで言うなら
苦しめてやろう

泣きごとを言って
わしに泣きついても
知らんからな』

ドアが閉まる音が響いた
力強く閉めていったのだろう

ホントに
大丈夫?

麗華さんのお父さんだよね?

今からでも遅くないよ
私のお父さんの採用を
考えなおした方がいいきがするけど

「ごめん
聞こえちゃった?」

すぐに廉人さんが入ってきた

「聞こえた」

「心配しなくていいから」

「お父さんの採用を
考えなおしたほうがいいんじゃない?

今からでも遅くないよ!」

「どうして?」

廉人さんは
私の隣に座って
肩を抱いてくれた

「どうしてって
だって
さっき…」

「平気だよ
俺は負けないし
勝てない勝負はしない」

「あんなに怒ってたよ」

「虚勢だよ
見てくれが豪華ってだけで
中身はボロボロの会社に
何ができる?

俺はそんな会社に負けるような
会社づくりはしてないんだ」

笑顔で言うと
廉人さんは
私の額にキスをした
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