私の仮恋人は親友のお兄さん
「何やってるの?」

廉人さんが
声をかけてきた

ドアの前で立っていた私に
廉人さんは不思議そうな顔をしていた

「もしかして
俺の帰りを待っててくれたとか?」

「ううん
たぶん、果恋と久我先生が
愛し合っているだろうから」

「はあ?」

廉人さんの顔が歪む

「俺の家で何をしてやがる!」

目のつり上がった廉人さんが
勢いよく部屋に入って行った

駄目だってば!
せっかく二人が想いを分かち合ったんだから

私は廉人さんを止めようと
追いかけた

廉人さんは居間に入ると
裸になっている二人に怒鳴り声をあげた

「俺の家を汚すな!」

「兄貴のエロ魔人」

果恋ちゃんティッシュの箱を投げてきた

廉人さんは避けた

「3分以内に自分の家に戻れ!」

廉人さんはそう叫んで
居間を出た

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