神楽先生はそんなに甘くない。
第2章*運命の人

「で...出会っちゃった......!!」

「...は?何に...?」

昼休み。

バァン!!と机を勢いよく叩いて現れた私に、親友の柊香帆(ひいらぎかほ)は至極不快げな顔をした。

「運命の人だよ...!」

「......運命の人ぉ...?」

香帆が私にこういう態度なのはいつもの事なの
で、別段気にせずそう答えれば、彼女は数秒悩んだ後やっと意味を理解したのか、「あー、なるほど」と呟いた。
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