保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

「けど、郁田がいうなら仕方ないかな」

「え、」

「俺にいい考えがある」

泉くんはそういうと、みんなの元に向かってから「なぁ」と声をかけた。

「さっき、木村たち乗馬体験したいって言ってたじゃん」

「あ、うん」

「でも、乗馬体験の場所とふれあいコーナー、位置的に真逆じゃん」

そうマップを指差しながら話す泉くん。

確かに、さっきご飯を食べながら、午後の予定をどうしようか話している時、

乗馬かふれあいコーナーか意見が割れたっけ。

みんな、うんうんと彼の話を聞いている。

「提案なんだけど、どっちか行きたいところで人数分けない?」

「あぁ、それいいね!」

「賛成!」

「うんっ!」

泉くんの提案にみんなが即OKを出して、私たちはそれぞれ分れて行動することになった。

乗馬に向かったのは、光莉、長山くん、雪ちゃん、結花ちゃん。

触れ合いコーナーは、私と泉くんと百合ちゃん。

そして……夏目くんだ。
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