あの空に手を伸ばして
サクside



「よお。きてくれて嬉しいよ」

「俺も会いたかったから」

前よりだいぶ落ち着いて見えるたかし。

でもその手には鉄パイプが握られている。


「は?なにそれ。殺されにきたってわけ?」

「俺は、たかしとちゃんと話がしたくてきた」

「お前となんて話したくもねえよ」


そういうと鉄パイプを俺に向かって振りかざす。

それをよけるとたかしは余計に怒った。

「そんなもの置けよ。武器なんて使わないで素手で勝負しろよ」

「お前に!俺のなにがわかるんだよ!!姉貴の未来を奪っといて、なんでお前は生きてるんだよ!」

「っ」

鉄パイプがまだ完治していない右肩にあたり思わず顔をしかめた。

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