組長とマフィアの標的になりました。

         〜祐編〜


 久我を送る帰り道俺はあいつの、久我の一瞬の優しい笑みが頭から離れ無かった。


祐「クッソ!んだよ!全然忘れられねぇ!」



  てか頭から離れねぇ…もう一度あの笑みみてえ〜



祐「あ〜自分に腹立ってきた‼︎」



  有馬組につき俺はイライラが収まらないまま大広間に向かった。




   スー



海「おかえり…て、なんでお前イライラしてんだ?」




祐「知るかよ!」




海「はぁ?」




千秋「生徒と喧嘩でもしたのか?」



  今話したのはこの組のは組長 有馬 千秋
俺たちのボスだ




祐「喧嘩してねぇよ、自分にイラついてるだけ」




透「理由は?」




  千秋の右腕 川瀬 透(かわせ とおる)
クールで無口



祐「そんなの教えるか!」



  あんな事があったのを話すとめんどくさいことになるのは間違いない。




龍「…おっさん何があったんだよ、喋れ」



祐「俺はまだ20代だ!…もし、忘れられない記憶があるとしたらなんだ?」



千秋「忘れられない記憶か…」



雷「嫌な記憶なのか?」




  組員の奇襲 雷(きしゅう らい)
  喧嘩好き


祐「んん〜言い方かな」




千秋「お前の記憶とかはわかねぇけど、俺だったら恋しい…愛しいそんな記憶があるな」




 …そういえば千秋には昔好きだった女がいたって親父さんが言ってたな…その親父さんも事故で…親父さんの朱音さんも一緒に亡くなったし…



祐「千秋は会いに行かないのか?その…愛しい人に…」



千秋「会えねぇ…約束を何ヶ月も破って今更まっても遅いんだよ」




祐「…悪い、」



千秋「気にしてない、それで?祐はどんな思いなんだ?」



祐「…普通にいい子ってだけだったと思う」



雷「なんだそれ笑」



光「もう〜楽しみだったのに笑」




祐「悪い悪い笑」


 

  そうだ、きっと優しいしあんな顔を見たから一瞬驚いただけだ



  「あの」思いじゃない、きっと




         祐END
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