Bitter Sweet
「お前だけバレンタインかよ」


「うっせーな、今日俺の誕生日なんだよ」


「あーおめでとう」


「心が篭ってねえな」


「恒星は彼女から祝って貰えばいいじゃん」


「誕生日まだ先だけどな」


「俺の誕生日どうやって知ったんだかね」


「お前は人気なんだから誕生日くらいすぐ分かるんじゃね?」


「そーゆうもんか?」


「だと思うけど、こんな大量のプレゼントどうすんだよ」


「どうするって、家に持ち帰るよ」


「てか、お前好きな人いないのか?彼女は…いないか」


「なんで彼女いないってそこは断定するんだよ、まぁいないけど」


「彼女いたらさすがにみんなプレゼントあげないだろ」


「あーそうだな」


「で、好きな人はいないのかって」


「いるようでいない…?」


「どっちだよ!」


「俺でも分かんねえの」


「自分の気持ち自分でも分かんないパターンな、俺でいいなら話聞くけど?」


「恒星は誰かに喋りそうだからやめとく」


「ブハッ、お前ひどいな、人の気持ちを簡単に人に言う訳ねえだろ」


「そうなのか?」


「俺のこと少しくらい信じろよ〜」


「分かった、いつか言うわ」


「それ言わないやつだな」
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