ノクターン
翌日の朝、
「今日は 少し遅くなるから、麻有ちゃん先に帰っていてね。」
と智くんは言った。
「はい。ご飯作って待っているね。」
智くんの首に抱きつきながら 私も言う。
そんな私に 智くんは優しくキスをする。
そして私達は、仕事に向かった。
仕事は、前にも増して順調だった。
多分 私の雰囲気が変わったことで、コミュニケーションがスムーズになったのだろう。
結果 私の仕事がしやすくなっているのだと思う。
余裕ができて、より私の雰囲気は 柔らかくなる。
すべてが良いスパイラルに入っていた。