俺がお前で、お前が俺!?



俺は21:00くらいに帰宅した




陽葵「………。」

今日はあえてただいまを言わない

あんなのを聞いてしまったら

その人に会いたくない












博司「陽葵ちゃん。遅いねぇ〜。」
男が背後から俺に抱きついた







陽葵「キャッ!!」
俺は振り払った

すごい薄着だし

酒臭い………!






博司「陽葵ちゃ〜ん。前言ったでしょ?僕に逆らったらまたするよって。ね?」




怖い……




陽葵「………。」





博司「なぁに、その目。」
男は俺を平手打ちをし、地面に叩きつけた






陽葵「………ったぁっ。」






博司「その目、お母さんには似てないよね。前の旦那かな?………そんなの嫌だなぁ。僕で染めてあげるからね。」
男は俺の胸ぐらを掴み、ソファに投げつけた






陽葵「……っ!」
そして、両手を掴まれた





博司「静かにねぇ………ここ、アパートだから。………聞こえちゃうよ?」
男は俺に馬乗りをして、俺のカッターシャツのボタンをとりはじめた





陽葵「………嫌だ!」
動いてもビクともしない





博司「前の時とは違うね………ほんとぉはキモチよぉくしてほしいくせに。」
男は不敵な笑みを浮かべた





コイツ……!




この方面に疎い俺でもこの先の結果はわかる




とにかく……逃げないと





逃げるタイミングがあるはずだっ











博司「僕はね さっきの続きがしたいの。みてたでしょ?……君の方が小さくてイイの、キュッてね。わかるでしょ?」
男はボタンを外し終わった










コイツが……馬乗りを緩めた時に逃げな



陽葵の部屋には鍵がある



多分……立つ瞬間が……





博司「僕も用意するからね、陽葵ちゃん……。」
男は少し立ち上がった







今だ!!








俺は男の急所を蹴りつけ、部屋へと走った






博司「おっ…………まぇ……っ!」
男はしゃがみ込んだ








即座に走り、部屋に入り鍵をかけた




陽葵「ハァ……ハァ……ダメだ…………ダメだ。」
俺はベットへと走り込んだ




博司「お前!出てこい!………この!」
男は扉を叩いた






ぜってぇでるかよ

なにあの男………




クソッ………






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