屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜
拍手 歓声
あずるを照らす スポットライト
「 ほらほらダーリン!早く早く! 」
「 リュ…リュウジ… 」
嬉しかった
あずるにとって
淋しさと陸続きだったこの場所に
こんなにも暖かい、人の気持ちがあった
赤い頬
嬉しそうな笑顔
だけどすぐに 涙が零れる
早く、抱き上げてやらなきゃ
そう思っているのに
―――― " もしも "
その言葉が、もう一度頭に響いて
檀上にあがろうとしている足を
一瞬 止めた