密室でふたり、イケナイコト。


だとしたら、尚更絶対ダメ……!!


ってか、無理!!!!


だとしたらって言うのも、変な話だけど……!


な、何されるか分かんないし、自習とはいえ、誰かに見られたら生きていけない!!

わたしのメンタルがズタボロになっちゃうっ…!!



「こ、ここじゃ、嫌……」



繋がれた手をクイクイっと引っ張って長身の成宮を見上げるように懇願する。


「え?」


「あ、空き教室で……」


「うん」



「……ふ、ふたりきりのときが、いい」


「………」



ぬぉぉぉぉぉー!!!!


なんてことを言っちゃってるんだ、自分!!!

とんでもない変態じゃない!?



痴女!!?


いや、もしくはただの、欲求不満な女じゃない!!?


あぁぁぁぁー!!!!!


今にも全速力で逃げ出したいのを必死で堪えてそのまま成宮を見つめると、

ふいっと視線を逸らされ、片手で口元を抑えたままわたしから離れる。

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