密室でふたり、イケナイコト。
そう、実は成宮も風紀委員。
あんまり仕事なさそうだからと思って選んだのに、まさか成宮も立候補してくるとは。
まあ、たぶん?
男女でやらないといけない委員会ばかりだから、相手がわたしでめんどくさくないと思ったんだろうけど。
まあ、成宮の考えそうなことだ。
「成宮にも伝えといてな」
「えっ…!?
先生が自分で……」
伝えればいいんじゃっ……!!
「頼んだぞ〜」
引き止める間もなく、ニコニコ笑って行ってしまった。
「ええぇぇぇ………」
お気に入りの音楽で気持ちが高ぶってたのに、一気にテンションが下がっていく。
あの女子の多さの中、わたしは成宮に声をかけに行くのか…
どうせ、成宮くんに何の用?なんて、怖い目線で睨まれるんだろうな……
はぁ、ほんと嫌だ……