密室でふたり、イケナイコト。
キッと強めに睨んでそう言うけれど、成宮はクツクツと笑うだけ。
「素直じゃないなぁ、ほんと。
でも、ゆずきの嫌いは好きの裏返しだろ?」
「っ!!」
なんて、ニヤッと笑うもんだから、もう何も言い返せない。
あーあ、今わたし、絶対顔真っ赤だ……
何もかもお見通し。
ほんっと、ずるい……
「ねぇ、成……」
「瑞稀」
「え?」
「いい加減、名前で呼べよ」
特訓が始まった初日は、下の名前で呼んでたけど……
名字で呼ぶことが定着しちゃって、あれから1度も呼べてない。