『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

熱った身体が一度落ち着いた



先生もドキドキするんだ…

私だけじゃないんだ…



先生が触れていた私の身体の一部分

まだ先生の感触がある



私の身体じゃないみたい




「ハイ…飲む?」


ミネラルウォーターのペットボトルを渡された



「ありがとう…」




身体に冷たい水が流れるのがわかった




「寝よう…
もぉ何もしないから…」


先生はそう言ってベッドに入った




何もしないから…

なんとなく寂しかった




「おやすみ…」



「…」



「なんか…気にしてる…?」



「んーん…おやすみなさい…」



気にしてなくは、ない



「オレの気持ち、言ってもいい?
…そのまま、聞いて…」


仰向けのまま先生が言った



「菫と再会して
少しずつだけど、
距離が縮まってきてる気がして…
オレ、嬉しかった
…
…
菫がここに来たいって言ってくれて…
泊まりたいって言ってくれて…
前のオレ達には許されないことだったけど
そんな関係になれたんだな…って
…
…
でもオレも男だから
好きだから触れたいと思ってしまう
…
一緒に寝るだけじゃ
済まなくなるのわかってたから
泊めるのも躊躇したんだ
…
オレもそれなりに緊張してるから
菫と同じだよ
…
だから、気にしないで…
…
でも、好きだから…
いつかは…って思ってるよ」



そう言って先生は私の手を優しく握った



「ごめん、何もしないって言ったのに…
おやすみ…」



「うん…おやすみ…」



先生の手を握り返した




< 325 / 344 >

この作品をシェア

pagetop