縁の下の恋


「リョウさん…外で、少し話しませんか?」



リョウは、黙って頷き渡辺の後に付いて行った。



病室の中庭にあるベンチに2人並んで座った。


「リョウさん、いちりが、こんな目にあった理由…リョウさんは、分かってますよね?」


「ああっ、僕のせいなんだ!間違ない!君が思ってる通り。」


「リョウさんとその女って、そう言う仲なんですか?やっぱり…」


「僕が…いい加減な気持ちのままにしていたばっかりに…彼女をも傷付けていたんだ。僕が悪いんだ…」


そう言うと哀しい顔をし、俯いた。
< 188 / 271 >

この作品をシェア

pagetop