縁の下の恋

会いたい気持ち



感動の拍手が止むことが無かった。


何か…リョウにも想像がつかなかった位の想いをすべて出し尽くすことが出来た。



リョウ自身涙が溢れそうになった。


本当の自分を初めてさらけ出した、恥ずかしさと充実感とが、交錯してはいたが、今までには味わえなかった達成感があった。



二度目のアンコールも終え、ようやく高瀬の待つ控え室に戻って来た。

「高瀬さん……!!!」



「リョウさん!!素晴らしかったですよ!何でかな…今までとは全く違ってみえましたが?私の勘違いですかな?」



「いえっっ!これが……ホントの僕なんですよ!きっと…」



「貴方のこと…もう一度見直しましたよ!これから先、ヨーロッパと勿論アジアのツアーを今すぐに進めましょう!」
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