縁の下の恋


それからの目まぐるしい日々は、一理にとっては毎日が勉強であった。


渡辺は、さり気なく一理を呼んでは黙って仕事を見て覚えるように仕向けてくれた。



高い場所も上る仕事も平気なことを知ってもらってからは電気系統の作業を手伝うことが出来た。



ある時渡辺に仕事帰りに呼び止められた。


「お前さぁ、もしかして俺なんかより、電気系統詳しいとか?」


「…少し勉強してただけですよ!あとは…物好きなんです。」


「ホント…変わった奴!電気パチパチって普通の女の子なら、キャーやだぁぁ!って思うけど…」


「あっははっっ!そうみたいですね!私小さい頃から男の子のおもちゃとか電気ものとか壊しまくってましたから。壊しては作り作っては壊しの繰り返して遊ぶの好きだったんですよ。」


「ってことは、女の子らしい遊びは、しなかった?とか?」


「はいっ、まったくといっていい程、そう言う女の子遊び嫌いですから」


「お前って、やっぱり面白いかも…明日だけど、照明の補助やらせてもらってやるよ!もうっ、頼んであっからさ!頑張れよ!」


「…有難うございます!……」


「なんだよ!嬉しくで言葉になんないか?正直な奴だな!まったく…じゃあ明日な!」
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