戀のウタ
 確か小学校の時の遠足で見た隕石跡は子供の目というのを差し引いてもかなりの大きさだったと思う。
 それこそ3日でどうこう出来る大きさではなかったはずだ。

 やはり昨日恭介達が言ったように政府が秘密裏に動いたのかもしれない。


「やっぱ現実、なのかな…」

「何が?」

「ううん、こっちの話」

「そう。じゃあ早く食べちゃいなさい。お父さんもうじき夜勤明けで帰ってくるわよ」


 お母さんの言葉にアタシは「はーい」と気のない返事をしてご飯をかけ込んだ。



 食事を終えて荷物をチェックして家を出る。

 流石にもう通勤・通学ラッシュは終わっているので人影はまばらだ。

 いつもの朝よりも高度の高い太陽を見上げてアタシはぼんやりと歩く。
 アタシのどんよりとした気持ちとは裏腹に今日の天気はとても良く燦々と太陽が輝いていた。


「どうすればいいのかな」


 何気なく呟いて考える。

 寝る前にも考えたが今後自分がどうするべきかという問題。

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