君にまつわるエトセトラ【完】
「葛城くんは慣れてそうだな……」
元婚約者のユズカさんとこういう場所に来たかどうかは定かではないけれど、それ以前の恋人いない歴は私よりは短いと思うし。
過去のことは気にしていないつもりだったけど、なんとなく恋愛経験の差を感じてしまう。
「はあ、だめだめっ」
こんな気持ちのまま葛城くんと泊まるなんて失礼だ。
そう思いながら、私は邪念を振り払うかのようにバシャバシャと髪を思い切り洗った。