続・隣人はクールな同期でした。

このコは本当毎回
人の感情を逆立てするのが上手い。

そりゃジンがキレるのも無理ないか。


「そういうの、もういいから。
 いいかげんな事ばっか言うのやめて」


必死に平然とした態度を保ちながら
まわりに聞こえないないように小声で言ってみるモノの。


「大丈夫って根拠はないでしょ?
 それに今、俺とこうしてコソコソ話してると
 それもそれで噂になっちゃうかも。
 ま、俺はセツナさんとなら嬉しいっすけどねー」


耳打ちでやり取りしていた会話。
なのに風見くんはラストのフレーズだけ
あえて聞こえるように大きい声で発した。

この前、彼自身が言ってた
アタシとジンとの関係を邪魔しても
もう仕方ないから諦める的な発言は
アレは嘘だったのだろうか。
どうしてまた人の恋愛を脅かそうとするんだろう。


「おい、風見。
 そいつから離れろ」


こんな時に
空気を読んでくれない発言をするジンが登場。

漆黒オーラ全開を醸し出しながら
風見くんの腕を掴み
無理やり引き離そうとする。

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