ピュアな君に俺は恋をした

「洸さん…」
姉の柚が俺の隣に来た

母親が

「すみません…柚もお願いします
無理を承知で…」

母親まで何を言い出す

瞳が

「お父さん怖い人
痛い事します
お姉ちゃんも痛い事されました」

切ない顔で見てくる
仕方ない瞳に言われたら…

「わかりました」

渋々承諾した

「やった〜じゃあ今から家に荷物を
取りに行くから…
アパートまで乗せて下さい」

こいつ厚かましい奴だ
瞳の母親と姉の柚を乗せてアパートに
向かった
母親は買い物があると言って途中車を降りた
アパートの前に着くと瞳が震え出した

荷物があるから一緒に来て欲しいと柚に
言われたが…瞳が気になる

「瞳⁇」

ずっと身体を震わせている
瞳を抱きしめた

「悪いけど一人で行ってくれ
瞳が心配だから」

柚に言ったが

「大丈夫よ〜
ねえ瞳⁇大丈夫よね⁇」

「大丈夫…大丈夫…大丈夫…大丈夫…」

俺は身体を離し瞳を見て

「瞳大丈夫か⁇」

と聞いた

「大丈夫…大丈夫…大丈夫…大丈夫…」

そう言っているが…身体は震えている

「ほら！大丈夫だから…行こう」

俺は瞳に

「車から出たらダメだぞ！」

そう言った

「車から出たらダメ！車から出たらダメ！
大丈夫…大丈夫…車から出たらダメ…」

と繰り返し瞳は言っていた

俺は無理やりアパート連れて行かれた