【短】秘密の6分間

ごめん、調子乗ったよね。










「・・・・・・ごめん。やっぱり、迷惑だったかな」



謝っているのは、昨日、私に告白した田中くんだ。



「岡本さん、さっきもあからさまに避けようとしたし、昨日は、告白したら、いけるなんて言われて、いや、その、調子乗った」



い、いや、ちがうんだよ。田中くん。

さっき、避けようとしてしまったのは、私の心の準備ができてなかったからで・・・・・・。

と、言いたいのに、緊張で固まってしまって田中くんを誤解させるばかり。



「岡本さんの、恋愛対象になれてたかすら分からないのに。ごめんね。」



ううん、どストライクなんです。

カッコよくて、こういう風に、相手の気持ちを考えて行動できる、田中くんのことが好きなんです。



「でも、これからも、仲良くして欲しいな」



焦るような表情で、こちらを綺麗な目が捉える。

きっと、その目には、口をぱくぱくさせる金魚のような私が写っているんだろう。

言いたいのに、うまく言えないのはなんで。

で、でも、言うしかないんだ。



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