真っ白な世界に

梅雨入り前の少しじめっとした空気が肌に纏わりつく。

天気は生憎の曇り模様。

遼はふわわっと欠伸をしながら学校へと歩きだしたのだった。

校門に近づくにつれ同じ制服を着た生徒が増えていく。

気になることは皆髪の毛の色がカラフル過ぎること。

だけどそんな生徒たちとは裏腹に大きくてきれいな校舎。

不良校とはいえど私立だからだろうか、校舎は進学校とたいしてに変わらない。

そんな事を考えながら校舎に入り理事長室を探していた。
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