twilight sinfonia
《13》
「今週末くらいまでにはシェアルーム入っちゃって欲しいな。来週からはレッスンスタジオとか取ってないからそっちで練習してね」
「はい、了解です」


音楽番組の生放送後、帰りの車でなすちゃんはそういう。いつも通り琉星が誰よりも早く反応して、スマホを覗く。
スケジュール管理、してるフリして多分エゴサしてる。
琉星って結構メンタルすごいと思うよ、ほんと。
いや、真面目に。


「瑠南、いつ入んの?」


私の隣で瀬那はぼーっとスマホを眺めてる。
こいつは絶対何書いて投稿するか悩んでるだけだ、どうせ。


「んー……ギリギリまで粘るかな。
璃叶が喚き散らしてるから」
「あー……」
「瀬那は?」
「瑠南に合わせる。送ってもらう都合とかあるし」
「ありがとね。荷物も手伝って」
「……りょーかい」


ちらり、と窓の外に目をやる。
都会らしく光がキラキラしてて、いつまで経っても眠らないな、と感じる。
とは言ってもまだそんなに遅い時間ではない。
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