twilight sinfonia
「そんなこと言わないの。
いっつもあすかの相談乗ってくれて感謝してるよ?」
「はいはい。ほら、はやく終わらしちゃおう?」
「はいはいな」


さなちゃんはようやくの真面目モード。時間かかったなぁ。


8月に出演予定のフェスにさなちゃんとの枠をもらった。
2人とも予定が合わせられなくて今更打ち合わせ、練習、なんて恐ろしい話だけど、もともとそんなに曲数ないから、そこまで負担はない。



「今日練習していくでしょ?」
「うん」
「地下の楽器の部屋なら使っていいって。琉星が。朝イチセッティングしてくれた」
「あ?まじ?それはありがたい」


さなちゃんは、じーっと私のタブレット覗き込む。


「……あー。冬までに一曲作る?
俺今のところスケジュールあいてるし」
「いいね。歌いたい」
「ん。じゃあ作っとくわ。とりあえず納期9月始めとかでいい?」
「いーよ」
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