twilight sinfonia
私はそう言ってベッドホンを外すと、自分の編集作業に移る。
『バーカ』
いつもの素の声じゃなくて頑張って作ったクールな大人っぽい声がヘッドホンから耳に届く。
曲の終わりがなんか物足りなくて、なんとなく入れた言葉が割とハマった感じ。
これが自分の声だと思うと少し、自分の引き出しの多さにイキりたい。
ネット活動だけなら絶対イキってたよ私。
……いや、ないな。自己肯定感は低い。
このアニ声、結構嫌なんだよね。
いや、もらったものにケチつけるのはあんま良くないのはわかってるんだけど、ちっさい頃に顔に似合わないからって割と男の子たちに馬鹿にされたり、声細くて大きい声出さなきゃ全然聞いてもらえなかったり、……いい思い出あんまりない。
「これ今度深優にも歌ってもらおうかな……」
「声は合うだろうね。セリフはあの子苦手だけど」
「うまいけど恥ずかしがっちゃうからね〜」
ヘッドホンを外して少し耳を揉んだあと、左耳を触りながらカチカチと保存をする。
『バーカ』
いつもの素の声じゃなくて頑張って作ったクールな大人っぽい声がヘッドホンから耳に届く。
曲の終わりがなんか物足りなくて、なんとなく入れた言葉が割とハマった感じ。
これが自分の声だと思うと少し、自分の引き出しの多さにイキりたい。
ネット活動だけなら絶対イキってたよ私。
……いや、ないな。自己肯定感は低い。
このアニ声、結構嫌なんだよね。
いや、もらったものにケチつけるのはあんま良くないのはわかってるんだけど、ちっさい頃に顔に似合わないからって割と男の子たちに馬鹿にされたり、声細くて大きい声出さなきゃ全然聞いてもらえなかったり、……いい思い出あんまりない。
「これ今度深優にも歌ってもらおうかな……」
「声は合うだろうね。セリフはあの子苦手だけど」
「うまいけど恥ずかしがっちゃうからね〜」
ヘッドホンを外して少し耳を揉んだあと、左耳を触りながらカチカチと保存をする。