メヌエット ~絵里加

「昨夜の絵里加、素敵だったよ。」

健吾は、絵里加を見つめて、優しく言う。

「絵里加も。ケンケン、優しかったから。全然、怖くなかったの。」

胸に寄り添い、顔を見上げる絵里加。

「気持ち良かった?」

健吾は甘く、聞いてしまう。

微かな笑顔で小さく頷く絵里加。


「絵里加、自分じゃないみたいで、びっくりしちゃった。」

そう言って、健吾にしがみ付く。

愛おしくて、健吾も強く抱きしめる。
 

「絵里加は大人になったんだよ。」

健吾は自分の言葉に、気持ちが昂っていく。


「ケンケンが、絵里加の一部みたい。」

囁く絵里加の言葉に、堪えきれずに唇をふさぐ。


絵里加も熱く応えて、素肌が、健吾に張り付いてくる。
 

朝の体は、せっかちで。

キスをして絵里加の素肌に触れるだけで、狂おしい思いが満ちてくる。

昨夜よりも 甘く寄り添う絵里加に 健吾は 夢中になってしまう。


 
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