悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
「では、アンドレアス殿下からの申し込みは、お断りするが……お前は領地に帰った方がいいだろうね」
「そうします」

 これ以上ロアにいたら、皇妃に目をつけられるかもしれない。それよりはバルダート領に戻り、そちらで勉強した方がいいだろう。
 皇宮の図書館に入れなくなるのは残念だが、これはしかたのないところだ。

「ティーナのために、最高の先生を用意しよう。バルダート領で、ティーナの勉強がはかどるように」
「ありがとうございます、お父様!」

 レオンティーナにとって、父からのその言葉が、一番のご褒美かもしれなかった。

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