僕の1番大切な人【リニューアル版】
『お前な…まあ、いいよ、会えばわかるし。彼女すごくいい子だから。店の人気者で、バイト連中も、お客さんも、彼女狙いのやつが結構いるんだ。会ったらきっと、凌馬も気に入ると思う』


無理やり誘うつもりだな。


本当に行きたくない。


『俺の顔を潰さないでくれよ』


ユウには、普段から本当に感謝してるし、顔を潰すなと言われたら、確かに断れない。


どうしよう…


一瞬、考えてから、僕は答えた。


『ユウ、僕は、今、彼女を作る気は全くないよ。それでも…いいなら』


『ああ、わかった。それ、彼女にちゃんと伝えるからさ』


僕は、しぶしぶ、了承した。


『6時に、駅前のマロンに2人で行くから、そこで食事しよう』


マロンは、ユウとよく行くレストラン。


とても雰囲気がいい。


『わかった…』


僕は、気が重いまま、ユウに返事をした。
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