僕の1番大切な人【リニューアル版】
『さあ、出来たよ。サンドイッチどうぞ』


毎朝、こうして、朝ごはんを出してくれる…


姉さんのサンドイッチは、本当に美味しいんだ。


いつからか、気づいたら、僕の大好物になってた。


でも…


兄さんは、それを当たり前のように何も言わずに食べる。


こんな美味しいのに、黙って食べるなんて…


『姉さんのサンドイッチ、本当に美味しいね。お店が出せるレベルだよ』


これは本音、だから、それを、いつも声に出して言うようにしてる。


小さなカフェタイプのお店で、姉さんがセンスの良いエプロンをつけて、サンドイッチを作る。


それを僕が運んで接客…


そんな妄想を、一瞬にして考える。


『本当、いつも凌馬君が褒めてくれるから、作りがいがあるわ。ありがとうね』


そう言って、微笑む姉さんの顔に、ほんの少しだけ寂しさが感じられるのは、どうしてなんだろう…


時々…


そんな顔をするんだよね…


姉さんは。
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