～fault～私だけが・・・

4つ年上の聖奈と付き合っていたのは中学2年になったばかりの頃から中学3年まで。
ちょうどあの時・・・

あの日オレは偶然にも渉が付き合っていた奴の家の前を通りかかった。
そうとは知らずに・・
すると渉が突然、靴も履かずに泣きながらふらふらと道路に出てきてオレは驚きながらも急いで駆け寄ったけど触れるのを少しためらう。
だって今、渉に何が起こったのかはすぐに察する事が出来たから。

ためらうなんて思ってもそんなの一瞬のことで、制服を脱いで渉をしっかり包み込む。
オレは感情のまま渉が出てきた門を開け中へ入ろうとすると、渉がオレの手を掴んで首を振っていた。
小さな声で 『たくみ、、お願い。早くココから私を・・・』って泣き崩れる。
急いで抱き起して自転車の後ろに渉を乗せ向った先が聖奈の家だった。

聖奈は家庭の事情が複雑で一人で生活をしていて
聖奈も渉を見てすぐに状況が飲み込めたらしく、『私に任せて』とだけ言うとオレは追い出された。
それから５時間後スマホが鳴る。