芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
これがきっかけで、悝世はイジワルなちょっと難しい問題ばっかり出してくるから。
「はい、フセーカイ」
「うぅ、いきなり問題の難易度あげるのずるいよ……!」
わたしの話なんて全然聞いてもらえなくて。
「……んじゃ、まずはいっこね」
片手で器用にブラウスのボタンに指をかけて簡単にひとつ外した。
それから、易しい問題なんて出してくれるわけもなく。
間違えるたびに胸元がどんどん開いて、
肌が空気に触れて、
とても悝世のほうを向ける状態じゃなくなって。
「も、もうこれでおわりにして……っ」
「ふっ、そーだね。
外すものなくなったもんね」
クスクス笑いながら、イジワルそうな声が耳元で聞こえて。
「ひゃっ……やだ、どこ触って……っ」
お腹のあたりを大きな手が撫でてきて、無い力で抵抗したら。
「……そんな甘い声出してさ。
煽ってるって気づいてるの?」