如月くんは私をひとりじめしたい
「ねえ、知ってた?期末試験のこと」
「知りませんでした」
「やばいよね!?」
「はい」
年明けに期末試験があることを今日初めて知った私と有村さんは絶望を感じていた。
東雲くんは頭がいいからそんなこと思わないと思うけど、私たちはそこまでだから怖いんだよ!
「東雲、私に数学教えて」
「いいけど、どこ?」
「ここよ!」
2人は最近仲がいい気がする。
仲がいいことは本当にいいことだし、見ていてホッとする。
なんか、友達だなって思えるんだ。
昔の私には友達なんていなかったし、こうやって期末試験どうこうって話は全くしなかった。
だけど、今は話すし、友達と範囲を確認したり勉強したり出来る。
それってすっごく幸せだなって思う。
これもそれも全部如月くんのお陰だよね。
「どうする?安藤さんは」
「へ?」
「今週末勉強会するって話!」
「え!?したい!!」
「そうこなくっちゃ」