如月くんは私をひとりじめしたい

「ふん、人生経験のないお子様はほざいてなさい。この世にはね、絶対てのはないのよ」

「バカにするな。お前と僕にはなかったけど、小春ちゃんと僕にはあるんだよ!」


なんでいきなり喧嘩し出すの!?

今仲直りしたばっかじゃなかったの!?

言い合いはヒートアップしていって手のつけようがなかった。


「あの………」

「ほら、小春ちゃん困ってるじゃないか!それに今日はお泊まり会をするからオバサンは出てけよ」

「へーえー?お泊まり会ねぇ……高校生のうちは手を出すんじゃないわよ」

「言われなくてもそのつもりだ。早く出てけ」

「あんたねぇ……まあ、今日のところはこれまでの償いも含めて大人しくホテルにでも泊まるわ」


お母さんは素早く荷物をまとめると、家を出ていってしまった。

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