如月くんは私をひとりじめしたい

「如月くんが好きで好きでたまらないよ…」

「僕もだよ」


私たちは微笑み合い、惹かれるようにキスをした。

多分、今までで1番甘くて優しくて心が通じあったキス。

すごく幸せで今日が命日なんじゃないかと思ったりした。

キスの糖度は徐々に増していき、如月くんに掴まっていないと座っていられなくなった。

またいつもみたいなのになってきたかも。

でも、気絶しないようにしなきゃ。


「ふふっ」

「ん？」

「あ、ごめん。あまりにも必死になってる小春ちゃんが可愛くて」

「えっ……」

「これからどんな顔を見せてくれるんだろうって思うとなんか楽しみだな」

「えーとそれは…」

「これからは手加減しないからね♡」

「あ、はい…」


手加減とは？

逆に今まで手加減してくれてたの？

どゆこと？

今の私には何も分からなかった。


これから知ることになる本当の如月くんを。