虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
あいつの家に着いた。

「ただいまー!」

3階建で一階が店をしている。

「お帰りー!」

お店は、片付けをしていた。

「あれ?彼女?女の子なんてほんと連れてなんか来ないから。」

「あっ!違います!クラスメイトです。」
勘違いされちゃこまる!小林さんにも失礼だし。

「部屋で文化祭の話し合いするから。
なんか作ってよ。持って帰ってもらいたいからさ。」

「あっ。あの、気になさらないでください。私、すぐ、帰りますので」

「大丈夫なら、ゆっくりしていきなさいな。お弁当よかったら、持って帰ってくれたら嬉しいわ。
余って仕方ないから。」

優しい声。
安井からは、想像できない。

「ありがとうございます。」
軽く頭を下げた。

「高木上に行くぞ〜。」

「うん。優しそうなお母さんだね。」

「まぁなぁ〜。」

安井の部屋に入った。

男子の部屋なんて、私も産まれて初めて。
少し、ドキドキする。
案外、かたずいてる。

安井も女の子連れてくるのは初めてみたいだから、ドキドキしてるのかな?

「結菜。ここ座れば。」

「うん。」

あれ?今、結菜って言った?

「なんか、喉乾いたから飲み物持ってくるよ。」

「私、大丈夫よ。長いはしないから。」

「そうなんだ。。」

「それより、早く、始めようよ。」

急かすように伝えた。

「わかった。じゃ、これとこれを」

打ち合わせは案外楽しくて、だんだんリラックスもしてきた。

冗談まじりの安井の話も、案外楽しい。

「安…。あっ智…智也くん。小さい時はどんな子だったの?」

「俺?なんか、今と変わらないって。」

「…。そうなんだ。じゃ、お母さんもお父さんも子育て大変だっただろうな〜。」


「は?どうゆう意味だよ。俺は、素直に表現する。嘘はつかない。そこが、今と変わらないってゆう事」

そう言いながら何故か嬉しそうに答えていた。

「そうなんだ。ごめんごめん。」

少し、私も、冗談まじりに返事をした。

不思議だな。素直に答えれる私がいる。

「あっ!もう帰んなきゃ。」

「あ…。そうだよな。弁当持ってくるから。で、送るし!待ってて!」

なんで、こんな、優しいんだろ。
学校の時の顔とはまた違う。

七変化に。次はどんな顔をするのだろう。。って。
思ってしまう。

私だけに、向けて欲しい。。なんて。

何を考えてるんだろ。小林さんがいるじゃないか。
私は田中くんが好きなんだから。
また、胸が痛む。



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