僕が愛しているのは義弟



「もう、朝か……」


 オレは目を覚まし、時計を見た。

 夏休みだし、もうひと眠りしようと思ったけど、そのとき『コンコン』とドアをノックする音がした。

 その後すぐにドア越しから「隼翔兄、起きてる? もし起きてるなら一緒に朝ごはん食べよ」と、葵が声をかけた。

 葵が声をかけたというのもあるけど、オレ自身もやっぱり起きた方がいいと思い、オレは、そのまま起きることにした。



 ベッドから起き上がって着替えなどを済ませたオレはダイニングルームに行った。


 ダイニングルームに入ると、


「おはよう、隼翔兄」


「おはよう、隼翔」


 姉ちゃんと葵がいた。


「おはよう」


 義父さんは、すでに会社に行き、母さんも、もう少ししたら仕事をしに行く時間だ。

 なので今、ダイニングルームにいるのはオレと姉ちゃんと葵の三人だ。


「隼翔、これ盛り付けたから、葵と一緒にテーブルまで運んで」


「うん」


 姉ちゃんに頼まれて、オレと葵は盛り付けられたものをテーブルまで運んだ。


 
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