愛なき世界、AIの世界~ウイルス感染
 ウイルスの感染症が広がっている。医療が崩壊し人類は激減するか滅亡するのではないか。そんな話題にもならない小説があった 。
 野沢妙高(たえたか)はそのストーリーをおぼろげながら覚えている。AIが地球の環境を調べ人類が多すぎると判断した物語だ。AIは地球の人口を一千万人から一億人の間ぐらいにしようと動き始めた。AIが選択したのは他の動物に危害を与えないように人間だけを減らす感染症だった。

 森山周治は妙高に言った。
「 お前が覚えてるだけでいい、話してくれないか。タイトルは覚えてるのか。」
「タイトルも忘れたよ。まぁ覚えてるとこだけはしゃべるぞ。でも盗聴されてるかな。」
 妙高が言うと周治は大笑いした。
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