恋泥棒の犯行予告
そうかぁ、と勝手に納得する日世。
「なに……? ほんとに意味不明なんだけど…」
「1か月後…いや、やっぱり期限とかいらないや。六花は俺のことが好きだって気づく。しかも口では俺のことなんて大っ嫌いって言いながら。これ、俺の予言」
何を根拠にそんなことが言えるんだ。
私が日世のことが好きだって気付くって……
「じゃあね。明日化学の再テスト頑張れよ」
「ちょっ……なんで」
それだけを言い残して日世は帰っていった。
なんで……、なんで私の再テストのこと知ってるんだよ。