恋泥棒の犯行予告

あー…もうダメだ。

私隠し事下手すぎる。

一度落ち着いてから、海兄に念入りに口止めをした。


それはそれは何度も。


「あはは。結構笑えないね、それ。アイツすげーことしたな」

「感心してる場合じゃない!」


海兄は、自分の弟のそんな話聞きたくねーよ、と言いながらも最後まで聞いてくれた。

そして、あろうことかお腹を抱えて笑った。


「そっかぁ。お兄さんちょっと感動したわ」

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