恋泥棒の犯行予告

日世はもうほとんど家族みたいなものだとお母さんも思ってる。

向こうだって頻繁にうちにあがりこんできて、おやつを貪り食って談笑してるんだし。


「あーでもキスされたっけか」

「………ん? 待って六花ちゃん、どーゆーことよ」


前歯で挟まれた暁奈のお箸がギシリと軋んだ。


どうやら私はとんでもない爆弾を落としてしまったらしい。

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