永世中立でいたいんだけど、そうさせないのが君たちだよね 〜龍になっております〜

大好きなんです

私はりん。冴えない18歳の女の子。チャーミングポイントは父親譲りのエラの張った顔の骨格と生まれながらにある右手の甲にある1文字の切り傷に似た痣かな。
今は自分の家を飛び出して一人暮らしをしている。離婚後から行方不明だった県外にいる母と連絡がついて母の名義で2LDKの一人暮らしには広すぎる田舎のアパートで暮らしている。もちろん高校生にはまだなっていない。その理由としてはお金と時間。母は約13年前の裁判で借りたお金とかまだ返済しきれていなくて借金だらけで援助を頼める状況でもないし、父はもちろん父の性格を知っている親戚たちも関わりたくないからか誰一人協力なんてしてはくれない。ましてや彼氏なんて作る暇もないから困ったものだ。
私の性格が本当に不器用で、素直に気持ちを表現出来なかったり助けて欲しくても「大丈夫」と強がってしまう。
水商売をしている私は、よく太客と呼ばれる社長さんなどたくさんお金を持っているおじ様方に
「りんちゃんさぁ、困ってるならお金やるよ」
なんて言葉をかけられるけど、悔しくなっちゃって。
「え?私が困ってるように見えるの?やだなぁ、ブランドに興味が無いだけよ。」
水商売をするにあたって職場の同僚の美女たちが持つ物はだいたいブランド品。
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