未来は霧のなか
25

2月の初め、私は 16才になった。

亮太は 細い金の指輪を、プレゼントしてくれた。

一緒に買いに行って、二人で選んだ指輪。
 

「リョウ、ありがとう。」

左手の薬指に嵌めて、私が 喜んで言うと
 
「大人になったら デカいダイヤモンド 買ってやるよ。」

と亮太は 照れて言う。
 
「うん。すごく大きいの 買ってね。」

私も甘い声で答える。
 

「任せろ。」

と言って亮太は、私の手を 握った。
 


週末は 必ず、亮太の部屋で 抱かれる。


抱かれる度に 亮太への愛しさが募る。


求められるほどに、愛されていると思えるから。
 



亮太は 結ばれてから 優しくなった。

だから私は 大切にされていると思えた。



美佐子のことで 亮太と喧嘩することもなく。



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