溺愛したがるモテ男子と、秘密のワケあり同居。
「もともと悪い人相が、さらにひどくなってるぞ」


「……黙れよ」


柄にもなく、小春を祭りに誘ってアッサリ振られた俺。


カッコわりい……。


慣れないことなんてするんじゃないな。


この俺が、なにを血迷って女を祭りになんかに誘って……。


一昨日は、あれから一人で繁華街をふらついて、ゲーセンに行ったりした。


そんな中、年上年下カンケーなく、何人の女に声を掛けられたか……。


俺の見た目だけで寄ってくる女なんか、うんざりだ。


そう思いながら家に帰って、小春の顔を見た瞬間ホッとした俺。


俺、もしかして、小春のこと……。


「やっぱ石黒さんもいいよな~、あの顔で罵られてみたい」


「お前はMかよ」


いつものように、女子を選り好みして言いたい放題言っているダチ。
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