トッキーチャックGOGO
私は職業柄、人脈作りを大事にしていた。
興味があれば話をして、連絡先を交換しておく。
それが功を奏した。

彼らを招集した。
トッキーチャック勢揃いである。

最初に連絡を取ったシイナが、推薦という形で大柄な男を連れてきた。そんな偶然があるだろうか、ジムで知り合ったショウであった。ショウも驚いていたが、再会を喜んでいた。
私の考えを伝えると、シイナはオタク気質が働いてすぐさま同意した。
ショウは帰国子女で、アメリカンヒーローなものマーベルやDCコミックスの影響もあって、興味があると言ってくれた。
ヒメはこの日は来なかった。

目指すヒーロー像を模索すると、それぞれの個性が引き出された。
シイナは目の所を隠すマスクを選んだ。
そして、ダボっとした服を着た。
彼は超回復力の身体以外に、柔道の経験があった。それも武器だった。
柔道では袖を掴んでからの投げがある。
それをさせない為に、袖の所は短かった。
ミスタードウギの誕生である。

ショウは、多くのアメリカンヒーロー然のボディラインが際立つ、ピタッとしたボディスーツを選んだ。色は漆黒。
顔にもピタッとしたマスク。どういう仕掛けかアメーバの様なドロッとした物が頭頂部から流れて、顔を覆っていた。滴るアメーバが顎から下も覆い隠し、胸元のボディスーツと結合していた。
名前、グロムの誕生。









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