星のようなlast year
4話 死ぬ者と生きる者


昨日からせなさんと話す機会が増え、
嬉しい反面、内容がゆうきと付き合うため
どうするかということもあり悲しい面もある。

だが話せるってことをポジティブに捉え、
今日も話せるということを楽しみにして学校に
向かった。

学校までは徒歩で通っている。
そこまで遠いわけでもなく交差点
3つまたげばつく。

2つ目の交差点に差し掛かった時 咲とせなさんが話しているのが見えた。
そう、2人は仲が良いんだ。

「え?」
僕は驚きを隠せなかった。赤信号にもかかわらず
トラックが交差点に突っ込もうとしている。
咲とせなさんの2人はちょうど交差点だ。
「おい!2人とも危ない!」
先に咲が気づいた。
僕の方からはトラックにぶつかったのか見えなかった。



「せな?せなぁぁぁあ!」
咲のせなさんをよぶ声が響き渡った。








〜病院〜

咲はとっさに避けていたため擦り傷で済んだが、
せなさんは避けきれなかったそうだ。

僕は言葉を失った。
せなさんは意識不明の重体。
医者には最善を尽くしたが
どうなるかはわからないと言われた。
せなは幼い頃に親を失ったそうで、
おじいちゃんとおばあちゃんが病院に来た。
2人とも泣き崩れ、咲と僕も泣いていた。




結局高校最後の一年が終わった。始まりとほぼ
同時に終わったみたいだ。結局僕の高校生活
いいことがなかったようだ。

咲は途中で学校に来なくなってしまった。
ゆうきはそんな咲をみて毎日死んだような顔をして
登校していた。僕はというと、
毎日病院に通っていた。
まだ彼女、せなさんは眠っている。








〜それから4年後〜


今僕は大学に通っている。

そしてゆうきは、うつ病で息絶えた。
彼が病気で亡くなる前 咲はショックに耐えきれず
家で自害した。

僕は最も大事な親友2人を失い
好きな人も永遠に眠り続けている。
神様を恨むほどの出来事に
僕は目を背けていた。

ある日
せなさんが目を覚ましたと聞き、
すぐさま病院に向かった。

彼女は目を覚ましていた。
自分の目でそれを確認すると自然と涙が
こぼれ落ちていた。

彼女は4年間眠り起きたら
「すみません私って誰だかわかりますか?」

記憶喪失だそうだ。本当神様を恨みたくなる。
だが彼女はその言葉に続けていった。

「れんたくん?ですか?」

僕は目を見開いた。
「記憶あるの?」思わず聞いてしまった。

「記憶はないです。ただ、れんた。その言葉だけ
わたしの頭に残ってます。」

僕は嬉しかった。だがなぜ僕の名前だけ知っているのだろう。特に話していたわけでもなく
仲良くしたのは1日ほどだったため疑問を浮かべた




この話はフィクションです。
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