自分らしさ。
第2章 自分という人間



帰宅後。

私は真っ直ぐ、自分の部屋のベッドへ飛び込む。


そして、中学生だった自分を思い出す。



あの頃の私は。


入学式当日。


式が始まる前から、同じクラスの人の所へ走って声をかけていた。



『おはよう!』と、元気よく。

『何しているの?』と、尋ねて。

『私は、春川 えり!』と自己紹介して。


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