wedding day

口々に言われる温かい言葉に、オーロラは幸せで胸がいっぱいになる。生まれて初めて、嬉し泣きというものをした。そして、久しぶりに心から笑う。

「オーロラ、もう過去に囚われないで。君は、君の幸せを掴むんだ。感情に素直に従っていい」

アルフィーにそう言われ、オーロラはエヴァたちを見つめる。エヴァたちは優しい目をしていた。その目を見て、オーロラはもう下を向いて歩かなくていいのだとまた涙をこぼす。

「それなら、あなたに伝えたいことがあるの」

オーロラはアルフィーを見つめる。それは、何年ぶりに言う言葉だった。胸が高鳴り、頰が赤くなっていく。

オーロラはアルフィーの頰を優しく包む。そして、自分から久しぶりにキスをした。そのキスは、オーロラにとって新しい未来の始まりだった。眠り姫が王子のキスで目覚めたように、オーロラも過去の鎖から解放されたのだ。

「アルフィー、愛してるわ」

オーロラがそう言うと、アルフィーは「やっと聞けた。その言葉、ずっと待ってたぞ」と泣きながら笑う。そして、オーロラにキスを落とした。