先輩、私だけに赤く染まって
一歩前へ

フラグ


「穂乃果、今日部活休みだからどこか寄って帰ろうよ」


登校して来てすぐ、涼子が言ってくる。


それに私は一気にテンションが上がった。


涼子と一緒にどこか行けるなんて、何ヶ月ぶりだろう。


乗り切らない気持ちが晴れやかになっていく。


放課後を今か今かと待ちわびていた。


今日くらいは掃除もパパッと適当に済ましても許してほしい。


いつもより大分時間の流れが早く感じ、あっという間に放課の時間になる。


私たちは駅前にある大きなショッピングモールに来ていた。


「見てこれ、美味しそう…」


そう言って涼子が指さしたのはクリームがたっぷり乗ったパンケーキ。


今人気のお店で、平日だというのに店内には人がかなり入っていた。

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